マンション売却の売買契約流れと注意点|初心者も失敗しないポイント

マンション売買契約の注意点 マンション売却の基本

☑️はじめてのマンション売却売買契約まで進みました。注意点を把握しておきたいです。

☑️どんな流れで、準備があるのか不安です。

☑️マンション売却に失敗したくないです。

マンションを売却する際には、売買契約を交わします。

しかし、不動産売買が初めての方にとっては、契約の流れや注意点が分からず、不安を感じるかもしれません。

そこで本記事では、売買契約時の流れや注意点、併せてマンション売却で失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。

まずは、売買契約とは何かを理解し、当日の流れを確認しましょう。

マンション売却における売買契約とは

売買契約は、不動産売買において最も重要な書類のひとつであり、取引が成立するために必要不可欠なものです。

なお売買契約は、売主と買主が合意した条件に基づいて作成されます。

具体的には、物件の引き渡し日や売買代金、支払い方法、故障保証、売主と買主が合意した条件などが売買契約書に明記され、双方が署名・捺印した時点で、契約が成立します。

売買契約を締結することで売買トラブルの回避につながるため、マンション売却時に不可欠なステップといえるでしょう。

参考記事 マンション売却の流れ

マンション売却時の売買契約の流れ

マンション売却時には、売主と買主、不動産会社の担当者が集まり、重要事項説明書を確認のうえ、売買契約書を取り交わすのがおおむねの流れです。

具体的な流れは以下の通りです。

  • 現地で打ち合わせ
  • 重要事項説明書(物件状況)の確認と説明
  • 売買契約書の確認
  • 署名捺印
  • 手付金の支払いを受ける
  • 売買契約書の交付

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

現地または不動産会社で打ち合わせ

現地または仲介を依頼している不動産会社にて、売主、買主、そして不動産会社の担当者が集まったうえで簡単な挨拶を行います。

基本的に、不動産会社が売主と買主の間を取り持って話を進めてくれるので、当事者が率先して何かをする必要はありません。

補足として、売買契約にかかる時間は状況によって異なりますが、2時間程度と考えておきましょう。

重要事項説明書(物件状況)の確認と説明

重要事項説明書をもとに、物件の現状を不動産会社から買主に説明します。

これは、買主が物件の状況を理解・納得した上で、最終購入の決定をしてもらうためです。

具体的には、以下のような情報を買主に提供する必要があります。

  • 物件の現状:部屋の広さや状態、設備の種類や機能、共有部分の利用条件など
  • リフォームや修繕の履歴:物件の改修や修繕履歴がある場合、その内容や時期などを説明する
  • 法的制限:物件に法的制限がある場合(建築基準法や都市計画法など)、その内容や影響を説明する

これらを説明せず契約後に物件に問題があった場合や、売主が提供した情報に誤りがあった場合には、売主が責任を負うことになります。

そのため、売主は事前に契約前に物件状況を調べ、必要な情報を整理し不動産会社と共有しておくことが重要です。

売買契約書の確認

物件の引き渡し日や、売買代金の支払い方法などの契約内容が書かれた売買契約書の全文を売主と買主が一緒に読み合わせます。

契約書には、物件の所在地や種類、面積、価格、引き渡し日、支払い方法、売主の債務保証に関する条項、損害賠償に関する条項、契約解除に関する条項などが記載されています。

署名捺印

契約書の内容について、売主と買主が納得した上で署名と捺印を行います。この時、売主側は印鑑を用意しておく必要があります。

手付金の支払いを受ける

売買契約が締結されたら、手付金の授受が行われます。

手付金の相場としては、売却代金の5〜10%程度と言われており、現金で受けとる以外にも、銀行振込や小切手で支払われるケースもあります。

なお手付金は、売買契約が成立した場合には、売買代金に充当されますが、売買契約が成立しなかった場合には、返金することになります。  

ただし、買主側の都合により売買契約が破談となった場合、売主側は一定の手数料を差し引いたうえで返却するのが一般的です。

売買契約書の交付

契約書に署名し、契約金の支払いが完了したら、契約書の原本が売主と買主に交付されます。

売主は契約書を大切に保管し、将来、訴訟や法的な紛争が発生した際に、問題を解決するための法的文書として役立てます。

売買契約時の注意点

売買契約時には、以下3つの点に注意しましょう。

  • 売買契約書の内容をよく確認する
  • 手付金の受け取りに注意する
  • 納得のいく取引を行う

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

売買契約書の内容をよく確認する

売買契約書の内容をよく確認することは、非常に重要な項目です。

売買の条件や取引に関する細かい事項をよく確認し、問題があれば直ちに指摘することで、円滑な取引が実現できます。

手付金の受け取りに注意する

手付金の受け取り方法は、現金や銀行振込などさまざまな方法がありますが、買主の信頼性を確認した上で決定しましょう。

なお手付金の金額には、売買代金の一定割合(売却代金の5〜10%程度)が一般的ですが、必ずしも固定されているわけではありません。

相場価格や物件の状態、売主・買主双方の希望などを考慮して、適切な金額を設定するのが望ましいでしょう。

納得のいく取引を行う

売買契約は、一生に数回しか経験しない大切な取引のひとつです。

取引中に「条件に納得がいかない」「買主や不動産会社に不信感を抱いた」このような場合は、契約を取り消すこともできます。

不動産は大切な資産であるわけですから、納得のいく取引を行うよう心がけましょう。

マンション売却で失敗しないためのポイント

マンション売却に際して、失敗を回避するためには以下のポイントをおさえることが大切です。

  • 売却価格の適正性を確認すること
  • 売却価格交渉のポイントを押さえること
  • 不動産会社の選び方を慎重に行うこと

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

売却価格の適正性を確認すること

自分が所有するマンションの適正な売却価格を把握することが重要です。

おおむね、同じ建物・同じ階・同じ間取りの物件の相場価格を参考にして、物件の適正価格を調べることができます。

参考記事 マンション売却の相場を調べる方法

売却価格交渉のポイントを押さえること

売却価格の交渉では、相手方の事情や市場価格などを踏まえ、自分の立場をしっかりと主張することが大切です。

また、価格以外の条件交渉についても、自分が納得できる形で交渉することが重要です。

不動産会社の選び方を慎重に行うこと

売主と買主を結ぶ重要な役割を担う不動産会社は、慎重に選びましょう。

なぜなら、マンション売却が成功するかどうかは「不動産会社選び」で決まるといっても過言ではないからです。

たとえば、良い会社に依頼できれば、売却について的確なアドバイスをくれたり、営業活動を積極的に行ってくれたりと、マンション売却までぐっと近づきます。

一方、会社選びに失敗してしまうと、適切な価格設定ができなかったり、営業活動が疎かにされたりと、売却まで遠ざかってしまうケースも考えられるでしょう。

そのため、不動産会社を選ぶ際には、業界内での信頼性やこれまでの実績、評判を調べることが重要です。

しかし、複数の不動産会社を比較検討し、自分に合った「良い会社」を見つけるのは容易なことではありません。

そこでおすすめしたいのが「一括査定サイト」です。

一括査定サイトを使うと、複数の不動産会社に一括で査定依頼ができ、査定額の比較検討が容易になります。

それ以外にも、会社の特徴や得意分野、提供するサービスや手数料の比較も可能です。

参考記事 マンション売却一括査定サイトとは

まとめ

マンションを売却する際には、売買契約を行いますが、契約当日には、正式な契約書に署名・捺印をする前に、正確な物件状況の確認と説明を行うことが大切です。

また、契約書に記載されている内容をしっかりと理解し、トラブルを未然に防ぐことに努めましょう。

加えて、マンション売却を円滑に進め、自分に好条件の取引を行うためには、不動産会社の信頼性や実績も重要なポイントです。

自分にとってベストな取引を行える会社を選び、理想的なマンション売却を実現しましょう。

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