☑マンションが売れなくて困っている
☑売れない理由が分からない
☑どう対処すれば売れるようになるのでしょうか?
☑もしも期限までに全然売れなかったらどうすればよいの?
事情あってマンションを売却に出すなかで、『売れない』事は最も不安になる一つです。
ただ、マンションが売れない理由はいくつかあり、その理由に対処することでマンションが売れる可能性が高まります。
今回は、「マンションが売れないときの9個の理由と対処法と成功するコツ」をご紹介します。
マンションが売れないときの9個の理由
マンションが売れない時には、理由があります。
いくつかの要素がありますが、大きく分けて4つの原因と9つの理由に分けてどれに当てはまるかを確認していきましょう。
- 売り出し方に原因がある場合
- 価格が適正ではない
- 競合物件が出ている
- 売り出し時期が適正ではない
- 物件自体が原因がある場合
- 築年数が古すぎる
- 立地条件が悪い
- 売主自身に原因がある場合
- 内覧対応が良くない
- 部屋の管理状況が悪い
- 不動産会社に原因がある場合
- 不動産会社の販売力が弱い
- 不動産会社から『囲い込み』を受けている
売り出し方に原因がある場合
物件が良いものでも、売り出し方が間違っているとマンションは中々売れません。
【理由①】価格が適正ではない
マンションが売れないときは、売り出し価格が相場から見て適正でない可能性が考えられます。
購入希望者がまず一番初めに気にするのが価格です。
少しでも、高く売りたい気持ちはありますが、相場よりも高い価格だとその時点で選択肢から外れてしまう可能性があります。
特に中古マンションは、相場よりも安くなるほど売れやすくなります。
相場や不動産価値から適正な売り出し価格かどうかを確認する事が大切です。
参考記事 マンションの相場の調べ方
【理由②】競合物件が出ている
同じマンションや同じエリアから競合する物件が売却に出ている場合も考えられます。
特に同じマンションだと、立地条件や築年数は変わらないので、階層や角部屋、間取りの違いでの比較になってしまいます。
それぞれ違う不動産会社に依頼している場合であれば、ライバル物件がある中での競争になってしまうため、売りにくくなってしまいます。
同じタイミングで競合がないかどうかを確認することが大切です。
【理由③】売り出し時期が適正ではない
マンションを売り出す時期が適正でないと、購入需要が少なく売れにくくなります。
具体的には、1月と8月はマンションが売れにくい時期です。
需要が少ない時期に売り出しをしてしまうと、多くの方に購入の検討をして頂くことができず、また値下げ交渉をされやすい可能性もあります。
マンションが売れるタイミングに合わせて売り出しをすることが大切です。
参考記事 マンションを売却するタイミングはいつがベスト?
物件自体が原因がある場合
物件自体に原因がある場合には、次のような理由が考えられます。
【理由④】築年数が古すぎる
築年数が古すぎるマンションは、売れにくくなります。
築年数が古いと外観や部屋の劣化も目立ってきますし、管理費・修繕積立費のコストも高くなり、購入者の負担が大きくなってしまいます。
特に、築30年を超えた物件は、新築物件と比べて売却価値が1割になってしまいます。
築年数に合わせた売り方を考えることが大切になります。
【理由⑤】立地条件が悪い
マンション本体には問題が無くても、立地条件が悪いと売れにくくなります。
最寄りの駅からの距離があったり生活の不便さや、日当たり等の悪条件があると、購入希望者の物件候補から外れてしまう可能性が高くなります。
物件の条件は変えることができないので、売り方を考えることが大切になります。
売主自身に原因がある場合
売主自身の行動が原因で、売れなくなる場合もあります。
【理由⑥】内覧対応が良くない
売主の内覧の際の対応が良くない事が、売れない理由になっている場合もあります。
購入希望者はマンション内覧の際、売主の印象が良くないことで、購入意欲がなくなってしまうこともあります。
物件自体のみでなく、売主のひととなりも一つの購入判断の材料になります。
この人からマンションを買いたいと思っていただける事が大切になります。
参考記事 内覧の流れと準備のポイント
【理由⑦】部屋の管理状況が悪い
内覧時に、部屋の管理状況が悪いとの印象を与えてしまうと、売れなくなる原因になってしまいます。
購入希望者が実際に部屋を見に来た時に、乱雑だったり、汚れていたりでは購入しようと思わなくなってしまいます。
中古マンションなのである程度は仕方ないにせよ、「不潔」なイメージはその部屋自体に悪い印象を持ちます。
部屋を気持ちよく引き渡すことを考えて、清掃等もおこなっていくことが大切です。
不動産会社に原因がある場合
パートナーである不動産会社に原因があると、マンション売却はかなり大変になります。
【理由⑧】不動産会社の販売力が弱い
仲介契約を結んだ不動産会社が、マンションを売却するための販売活動をおこなってくれますが、販売する力が弱いと中々売れません。
販売力とは、ネット掲載での販売だけでなく、顧客への情報提供やチラシ作成・直接営業までマンションを売るための活動に取り組んでくれるかどうかです。
マンション売却成功の大部分は、不動産会社に委ねられているため、不動産会社の力が弱ければマンションは売れません。
販売力のある不動産会社に依頼して、マンション売却を進める事が大切です。
【理由⑨】不動産会社から『囲い込み』を受けている
物件や価格等の条件に問題が無いのに、内覧や問い合わせが少ない様であれば、不動産会社から『囲い込み』を受けている可能性があります。
『囲い込み』とは、不動産会社が他の業者が入ってこないように自社のみで売買を完結させようとする方法です。
不動産会社が、自社の利益を優先させてオープンに売却活動を行わないため、マンションは売れにくくなります。
囲い込みを受けていないかどうか、不動産会社選びを慎重にする事が大切です。
マンションが売れない時の対処法
マンションの売れない理由が分かったところで、それぞれの対処法を解説していきます。
- 売り出し価格を適正にする
- 売却タイミングを再検討する
- 需要の高まる時期に売却をずらす
- リフォームを視野に入れる
- アピールできる情報を取り揃える
- 内覧者の立場になって受け入れをする
- ハウスクリーニングを依頼する
- 不動産会社との契約の見直しをする
- 不動産会社を乗り換える
【対処法①】売り出し価格を適正にする
マンションの価格設定が理由の場合は、周辺の相場をよく確認して、売り出し価格を適正にしましょう。
また、売り出し後の反応に応じて、戦略的に値下げをしていく事も効果的です。
購入希望者が一番初めに気にする傾向にあるのが、売り出し価格です。
適正な売り出し価格に変更するだけで、問い合わせ数が増える可能性があります。
参考記事 マンションの売却相場の調べ方
【対処法②】売却タイミングを再検討する
競合物件が同じタイミングで売却に出ている場合は、少し売却タイミングをずらして売りに出すことを検討しましょう。
ライバル物件がいないタイミングであれば、競合する事は無くなります。
または、ライバル物件に条件面で有利に立てそうであれば、条件の良さをアピールして勝負するのも一つの手です。
階層や角部屋、間取り等の条件面で勝っていれば、同程度の価格であれば売れる可能性が高まりますし、もし条件で劣っているのであれば、価格の安さで勝負するのも一つです。
競合物件があっても上手く勝負すれば、マンションを売却に繋げる事ができます。
【対処法③】需要の高まる時期に売却をずらす
売り出し時期が適正でない理由の場合は、マンションの需要の高まる時期に売却をずらしましょう。
実際にマンションが売れやすい時期は2月から3月で、次に売れやすいのが9月です。
新生活が始まる手前の時期が、マンションの需要が最も高まります。
この時期に売り出せるように合わせて、売却準備を進めて行くと、マンションが売れる可能性は高くなります。
【対処法④】リフォームを視野に入れる
築年数が古すぎる事が理由の場合は、部分的なリフォームを視野に入れてアピールするのもおすすめの方法です。
ただし、フルリフォームはおすすめしません。
なぜなら、中古マンションに関しては、購入者がリフォーム前提に購入している場合も多々あります。
高額な費用を掛けてリフォームしても、売却価格が上がる事はあまりありません。
水回りやフローリングなど劣化が多い所を部分的にリフォームして、リフォーム済みをアピールする事で築年数が古くても売れる可能性が出てきます。
【対処法⑤】アピールできる情報を取り揃える
立地条件が悪いことが理由の場合は、実際の住み心地のよさや長所をアピールできる情報として取り揃えていくのがおすすめの方法です。
立地の条件は自分では変える事はできませんが、物件自体の魅力を伝える事で、購入希望者が購入後のメリットをイメージしやすくなります。
不動産会社とも連携して、物件自体のアピールポイントを販促情報に盛り込めば、立地が悪くても売れる可能性が出てきます。
【対処法⑥】内覧者の立場になって受け入れをする
内覧時の対応が良くない事が理由の場合は、内覧者の立場になって受け入れを行いましょう。
購入希望者は、物件自体の良し悪しと同様に売主の良し悪しも判断材料の一つとして考えている人もいます。
一生に何度もない大きな買い物を、この人から買いたいと思って貰うことは大切な事です。
内覧者をおもてなしの気持ちで受け入れる事で、物件がスムーズに売れる可能性が高まります。
【対処法⑦】ハウスクリーニングを依頼する
部屋の管理状況が悪いことが理由の場合は、ハウスクリーニングに依頼してプロに綺麗にしてもらうのも方法の一つです。
もちろん、自分自身での清掃や不用品の処分も必要ですが、水回りやトイレ、部屋回りを徹底的にピカピカにしてもらうだけでも、部屋の印象が大きく変わります。
部屋に清潔感のある印象を持ってもらえると、購入希望者も安心して購入意欲も高まります。
【対処法⑧】不動産会社との契約の見直しをする
不動産会社の販売力が理由の場合は、不動産会社との契約を見直してみる必要があるかもしれません。
不動産会社との契約は一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類あります。
- 一般媒介契約
- 複数社への売却の依頼ができる分、宣伝や販促にかける労力が少ない。
- 専任媒介契約
- 依頼は一社のみだが、売主自ら買主を探すことも可能である。
- 専属専任媒介契約
- 依頼された一社のみの専属の為、宣伝や販促に積極的に労力を注いでくれる。
信頼できる不動産会社と専属専任媒介契約を結べば、売却がスムーズに進む可能性が高くなります。
参考記事 信頼できる不動産会社の選び方
【対処法⑨】不動産会社を乗り換える
不動産会社から囲い込みを受けている可能性が理由であれば、不動産会社を乗り換えるのが得策です。
信頼できる不動産会社に乗り換えたことで、すぐにマンションが売れる事も良くあります。
参考記事 信頼できる不動産会社を選ぶためには、マンション売却一括査定サイトを利用するのが便利です。
まとめ
この記事では、マンションが売れないときの理由の解説とその対処法についてお伝えしてきました。
- マンションが売れないときには、大きく分けて4つの原因があり、それぞれ理由がある事
- 売り出し方の原因・物件自体に原因・売主自体に原因・不動産会社に原因に対して理由を把握して対策を打つ必要がある事
- それぞれに合わせた対処法を打つことで、マンションが売れる可能性が上がる事
この記事が、マンション売却の手助けになっていただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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