タワマン節税を素人でもわかる様に解説|相続対策のメリットとリスク

マンション売却Q&A

☑「タワマン節税」という相続税の節税方法について知りたい

☑どんな場合にはどれぐらい節税できるの?

☑国から規制が入るらしいが大丈夫なの?

この記事では、専門的な知識が無くてタワマン節税の基本がもわかる様に解説していきます。

マンションに関する知識が向上するのにお役立てください。

タワマン(タワーマンション)節税を分かりやすく解説

タワマン(タワーマンション)節税とは、相続の際に財産に掛かる税金(相続税)を現金で相続するのではなく、タワーマンションに換えて相続すると大幅に節税になる方法のことです。

仕組みをまずはザックリと分かりやすく説明すると、財産を相続する際に現金ではなく不動産として相続する方がかかる税金を抑えることができます。

さらに、タワマンのように戸数の多い物件であれば、一戸建てに比べて更なる節税効果が見込まれるメリットがあります。

その仕組みを利用して、相続・贈与の節税の目的でタワーマンションを購入する「タワマン節税」という動きが出来ました。

相続で現金を不動産にすると節税になる理由

財産を現金で相続するのと比べて不動産で相続すると7〜8割の相続税で済ませることができます。  

その仕組みを解説していきます。   

まず、相続税の仕組みとして、亡くなった方が所有していたあらゆる財産に対してかかります。    

現金、預貯金、有価証券、不動産、動産、負債

それぞれの財産に対して相続税の計算方法が違います。  

例えば、現金や預貯金はそのままの金額に対して相続税が掛かります。

1億円の現金を相続する場合には、1億円にそのまま相続税の対象です。   

一方で不動産の場合には、「財産評価基本通達」という国の定めたルールに基づいて計算します。   

このルールに基づくと、不動産は一般市場の売買取引価格の7〜8割に対して相続税が計算されます。    

つまり1億円で売れる家でも7000万円に対する相続税しか掛かりません。 

タワマンだとさらに節税効果が高い理由

さらに、マンションの戸数が多いほど、相続税が低くなります。   

マンションの土地の相続税は、各部屋の面積に応じて割り算される為、部屋数が多いタワマンであるほど評価額が少なくなります。

しかも、高層階であればある程実際の価値は高くなるのに対して、評価額は抑えられるので税負担が少なくて済むようになります。

一例をあげると、1億円で購入したタワマンの評価額が50%だとすると、現金よりも5千万円相続財産を減額出来ます。

相続後に、1億円でタワマンを売却できれば、5千万円分の相続税が0になったことになります。

出典:タワマン節税のイメージ・政府・与党(JIJI.COM)

小規模宅地等の特例が適応されるとさらに減額される

さらに、「小規模宅地等の特例」が適応されれば、土地の評価額は80%も減額されます。

遺産であるタワマンに故人と家族が一緒に住んでいて、個人が死亡した後も家族が住み続ける場合に適応されます。

タワマンを購入することで、相当相続税が軽減されるのですね。

ただし、税金逃れ目的のタワマン購入に政府が対策を立ててきてしまいました。

タワマン節税のリスク

税務署に許可されない可能性もある

タワマン節税は、あくまでもルールに則った手法のため悪意を持った脱税ではありません。  

しかし、実例としてタワマン節税を税務署に許可されないケースも発生しています。   

明らかな節税目的であると判断されて、追徴課税がなされる場合もあります。

国の課税強化の流れがある

「タワマン節税」に対して、国税庁も2024年からルールを改正する動きが出てきました。   

実際の市場価格と評価額のズレを是正するような算出ルールに改正される模様です。   

このルールが適応されると、多くのマンションに影響が出てくる可能性があり、今までのような大幅な節税効果が見込めなくなると懸念されます。

節税のためにタワマンを購入する事は、効果がなくなってしまうのですね。

そもそも、節税目的でタワマンを購入するのは意味がありませんね。

タワマン節税以外のマンションの節税方法

マンションを賃貸にする

マンションを賃貸に出した場合、住宅用と比べて評価額を低くすることができます。     

賃貸に出すと、30%評価額を軽減することができます。

相続税の配偶者控除

相続税の配偶者控除は、被相続人が配偶者であれば税金の控除を受けることができます。    

配偶者が取得した遺産額から、配偶者の法定相続分相当額もしくは、1億6千万のいずれかの大きい方の金額を差し引いて、残った金額に課税する方法です。   

控除金額が大きい場合には、課税されません。

不動産の資産価値を把握する必要性

急な相続となると、不動産がいくらで売れるのか?評価額がどれぐらいかをじっくり調べてから行動をできない状況になりえる可能性ががあります。

生前に、保有している不動産がいくらで売却できるのか?固定資産の評価額はいくらになるのか?を把握しておくのが大切です。

マンション売却価格を把握するためには、複数の不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。

依頼する不動産会社によって査定額が大きく異なるため、一社のみではなく複数の不動産会社から自分にあった会社を選ぶことが、マンション売却の成功のカギになります。

詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

参考記事 マンション売却には必須?一括査定サイトの有効活用

マンション価格高騰の今が、高額査定のチャンス!?

「タワマンなんて夢のまた夢」と思っているあなた。  

今、マンション価格高騰でチャンスかも!?

国土交通省の発表によると、現在中古マンションの価格が急上昇しています。

コロナの影響もあり需要が大幅増加、住宅価格は1.3倍、マンションは1.8倍にもなっています。

今のタイミングなら高額査定で、購入金額より高値の価格がでる可能性もあります。

これを機にマンションを売却して、より条件の良い住まいに住み替えられるチャンスがあります。

まずは、一括査定サイトでマンションの現在の価値を知ることをおすすめします!

参考記事 マンション売却一括査定サイト比較ランキング

まとめ

この記事では、タワマン節税に関して解説してきました。

  • 相続の際に、現金等の資産で相続を受けるよりマンション、特にタワーマンションで相続をした方が相続税がかなり節税できる手法がある事
  • タワマン節税には税務署から否認される可能性、国の課税強化の流れから節税効果が薄れるというリスクが生じている事
  • 節税だけが目的のタワマン購入は意味がなく、自分の資産価値を把握した上で一つの手法として取り入れるのがおすすめであること

この記事が、皆さんの資産管理のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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